天邪鬼の件 第拾捌話

前話 目次 次話 「……お前らが鏡を狙っていたのは、力をコピーした浄玻璃鏡を手の内にしようとしていた。力を秘めた鏡は丑三つ時になると常世と現世をつなぐ時がある……それを利用したんだろう」 アシヤの考えに、女は少しだけ頷いた。 「概ねその通りです。私と向こうの私が入れ替わったのちに、鬼が雲隠れを使って鏡を奪う。私は大学に潜入して機密情報を探る。そういう計画でした」 「それにして...
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