すべて世はこともなし(習作版)
2023/01/22 10:47
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「帰れ」
2年生の春、カスミゼミに編入してきたカガリが最初に浴びせられた言葉は、極めて辛辣なものだった。
ゼミに長く在籍しており、実力もあるアシヤに口出しできる者はほとんどいない。
彼はカガリを「魔を寄せるから」と口汚く罵る。
しかし彼女はそんなアシヤをグーパンで沈め黙らせた。
誰もが「キレる」と確信していたが、アシヤはその拳に何らかの可能性を感じ、条件を提示してくる。
「一つだ。妖の魂を一つ、僕の所に持って来い――」
意味深な提案にカガリが出した答えとは――?
※本作は正史ではない上未完です。