すべこと天邪鬼の件完結しました【めでたいね】
昨日、当サイトで隔日投稿していた『すべて世はこともなし 天邪鬼の件』が完結しました。

すべて世はこともなし 起の章
元気溌剌・勧善懲悪を絵に描いたような大学二年生・カガリは、新年度早々入ったゼミから戦力外通告される。
しかしそれは妖を憎み、人間を嫌う院生・アシヤからの『洗礼』であった。
ドタバタな大学生活の中に巻き起こる、妖との出会い、人との出会い、そして別れ。
凸凹な二人の運命は、奇しくも交わり、複雑に絡み合う。そしてそれは二人の壮絶な過去にまで及び……。
いえ~~~い!!!
ドンドンパフパフ!!!
宴じゃ!!!!!
……とはいえ『天邪鬼の件』は出会いと始まりの話です。
序章を書いたぐらいで満足してる場合じゃないんですよ!!(戒め)いい加減完結させろ!!!(びえ~ん!!)
でも一区切りついたことには変わりないので、今回はあとがきをしたためようと思います。
自創作語りになりますので興味のある方限定の内容になりますが、暇なときにでも流し読みしていただければ。
目次
『天邪鬼の件』のアシヤとカガリ
サグメについて
カラスについて
許町アパートについて
ちょい出しキャラについて
おわりに
『天邪鬼の件』のアシヤとカガリ
本作の主人公であるアシヤとカガリ。
今回は彼らの出会いと事件の始まりがメインテーマでした。
会話ではなく行動で彼らの人間性を描く、というアプローチに挑戦してみましたが、くっそむずくて後半はグダグダでしたね。
きじなごはいわゆる「憑依型」寄りでストーリーとキャラを動かしてます。
こちらのnoteが作家タイプについて書かれてて面白かったんでリンク貼っときます。

【第5回】あなたはどっち?「全能神型作家」「憑依型作家」|行成薫(小説家)|note
ここ最近は読者の方からの質問に頼り切りであったモノカキTIPSですけれども、今回はいつもの形式に戻りまして、僕が経験したことを元にしたお話でございます。・・・
胡散臭い話になりますが、きじなごはキャラクターとプロットをある程度作りこんでからキャラを憑依させて(!?)、頭の中でキャラを動かしながらプロットで話の方向性を舵取りする、というやり方で書いてます。
草稿三部作や習作漫画の時はキャラにやりたい放題やらせてたんですが、今回はある程度プロットに沿うパターンになるまで試行錯誤を繰り返しました。
その甲斐あってか、今回は話の方向性がカオスになって頭を抱えることがなくなったので良しとします。
そんな感じで『天邪鬼の件』のアシヤとカガリはわりと人間臭く書けたんじゃないかなって思います。
アシヤはカガリの行き過ぎた「善」にブレーキをかける。
カガリはアシヤの内にある「悪」を受け止める。
カスミはそんな彼らを見届ける調停者です。
まだまだぶつかり合ってばかりの二人ですが、彼らが今後起こる事件や出来事を機にどのように変わっていくか見守っていただけると幸いです。
サグメについて
『天邪鬼の件』の裏テーマは「二面性」でした。
鏡、嘘と本当、現世と常世、善と悪。
サグメという妖は二面性があるキャラ代表と言っても過言ではありません。
ゆえにサグメがアシヤと関わればアシヤはより悪に近づき、カガリはより善に近づきます。
サグメ自身が彼らの善性、悪性を暴く「鏡」の役割を果たしています。
サグメの真の力が明らかになるのはもう少し先になるかと思いますが、彼はすべこと本編におけるキーパーソンなので要チェックです。テストに出ます。
にしても、サグメは草稿三部作の時はほんとにただの噛ませキャラだったのに出世しましたね~。
本編では習作シリーズの時よりキャラクターの数を大幅に減らしてます。
カスミゼミの先輩、許町アパートの住人(いるにはいる)、友人マルコ……
寂しい気持ちもありますが、彼らは姿を変えて登場すると思います。いやします。正直全員けっこう重要キャラでした。
なので本編での役割を凝縮させて、立場や姿をリニューアルして再登場させます。
出てきた時には目いっぱい活躍してくれると思うので、ぜひ応援してやってください。
あとはきじなごの他作品で出てくるかもしれません。習作シリーズは記念で残してますが、もし読んでたら後々ニヤリとできるかも。
カラスについて
カラスについては現状話せることはあんまりないですね……。
でも草稿三部作と役回りはほぼ同じです。非道な妖集団。
彼らの目的、メンバー、力の強さ、どれも未知数です。
ただ草稿三部作の時はあっけなくやられすぎな気がしたのでもうちょっと健闘させます。
サグメがかけられた呪いはなんなのか。
アシヤとカスミとの関係性。
カガリとどのように関わっていくのか。
いや~、どうなるんでしょうね~???
許町アパートについて
すべこと本編というか、アシヤとカガリがいる舞台は広島が元になってます。
ご当地の方はご存じの通り、許町アパートはそのまま基町アパートがモチーフです。
基町アパートは戦後の不法建築解消のために作られたものでしたが、今は居住者は高齢の方や外国の方がほとんどみたいです。
街中にあるにもかかわらず閑散としたシャッター街を見ていると、「ここを妖だけが住んでる町という設定にしてみよう」とふと思い立ち、エピソードを考えました。
許町エピソードはスピンオフ作品だけで単行本作れるぐらい作りこんでいますが、なかなかヘビーな内容(差別、移民問題、戦後のいろいろとか)なので出そうか迷い中です。
でも許町のやつらみんなかわいいんですよ~~~!!オオクジはわんこだしアヤメの図書室の話とか激エモだしミユキはツンデレ可愛いしキコはガチ妹だしヌラとお爺さんの話は涙なくしては語れない(妄想の話をしています)。
機会があればいい感じに推敲して出せたら……いいですね……出せるかなこれ……。
あ、ヌラとキコは後々また出てきますんでご安心ください。
ちょい出しキャラについて
アオイやカスミゼミ以外の教授、今回の敵になった女とかとか。
今回はほとんど掘り下げられませんでしたが、いつかどっかでまた出てくると思います。
日常枠も取ってあるのでその時にいろんなキャラが出てくると思います。だいぶ先になりそうだけど。
特にアオイはカガリの親友なので、ちょいちょい出していきたい。
次作『河童の件』では他にも新キャラが出てきます。
アシヤとカガリ以外のキャラを出すことでちょっとずつすべこと世界に深みが出ればいいなあと思ってます。
重要キャラもぼちぼち出てくるんで誰がどのような活躍をするか楽しみにしていただければ!
おわりに
だらだら書いちゃいましたがそろそろ終わります。
なんやかんや2020年ぐらいからすべことをこねてますが、ようやく地に足ついてきたなという感じがします。
で、ものすんごく悩んだんですが、本編はやっぱり長編のまま行こうと思います。
ヤバいですよすべこと。この文章量のものがトータルあと21部ある予定です。バカたれかよ!?
言わずもがな、現状エタる可能性99%です。
でももし万が一、エタらない可能性1%ルートに入れた暁には、多分すごいことが起きると思います。
自分にとって「よくがんばった!」って言えるようになるだけかもしれないけど。
いや自分にとってはもうすでになんかいろいろすごいことが起きてるんですよ!
ほぼ個人サイトオンリーでここまで反応いただけてるのあんまないんじゃないか!?やはりくるっぷの力……?
前のサイトから移転して、かなりひっそりと始めた当サイト。
気楽にやってるのが案外効いてるのかもしれません。
これからも肩の力を抜いていろいろ書いていこうと思います!
終わり!!!
↓広島市の街中にこれの自販機あるんだけど手を出したことはない。